THE JUNK GUITAR MUSEUM MATSUMOTO
ガラクタギター博物館
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アリアプロU PE DELUXE-KV(アイボリー) 1983年製。シリアルNo3124959
80年代に入って、フロイドローズを追従すべく各社から次々と個性的なトレモロシステムが登場した。
Kahller(ケーラー)も、比較的ボディ加工が容易なことと、滑らかアーミングで人気を二分した感があります。
いささかごつい感じは否めませんが、アーチド・トップのギターにも対応できることは特筆できると言えます。
 
そのケーラー・トレモロシステム#2220Bを搭載したギターが1984年のカタログモデルとして掲載されたのが
PE-R80KVとPE DELUXE-KVの2機種。(フラット・タイプのボディのギターには#2300Cが搭載された)
その時の最高峰モデルPE-150が定価\150,000だったのに対しPE-R80KVも\150,000、PE DELUXE-KVが\130,000と、
単純計算で7万円のユニットということになり、トレモロシステム単体の価格がいかに高価だったのかが伺えます。
(フロイドも当時の単品販売は恐ろしく高かったですよね)
となると、PE DELUXE-KVは6万円の本体なのでPE-60クラスということになりますが、その内容には違いがあります。
一般的にPEはメイプル+マホガニー(メイプル+マホガニー+メイプル)が多いわけですが、これはメイプルのみ。
裏面のアーチはなく、ローズウッド指板にはドットポジション。ナットは牛骨。 P.U.はSmooth Crash(翌年にはClassic PowerVS)
と、ファットで粘りのあるサウンドを売りにしたものが搭載された。
それにしても、カタログにはしっかり「メイプル軽量材」って謳ってあるのに重量がほぼ5kgもあります。重すぎ(笑)
カラーは、ブラックとアイボリーの2色のみ。
 
そして翌1985年にPE SUPRA(22万円)が最高峰モデルとして登場し、PE DELUXE-KVは部分的なマイナーチェンジと11万円と
値下げを行い、あえなく消えていった・・・そんなMADE IN MATSUMOTOのモデルです。

リサイクルショップだとこういうのは定価が分からないのが嬉しい(笑) 
もちろん安かったのです。






PE-R60
AriaPro
U
1980