ガラクタギター博物館

Bill Lawrence CHALLENGER-ID Model Black'62
ビル・ローレンス チャレンジャーID (BCIDのIは数字の1である) シリアルNo.B31684
1983年からスタートしたCHALLENGERTシリーズのマイナーチェンジ?版。'62とは62年モデルを意味する。
P.U.の仕様はブラックトレーサー(BT1,BT2,BT3)3発の仕様。当時の定価は65,000円。
カタログに登場するのは1984年からのようなので、シリアルから1983年には製造ラインに流れていたと思われる。

勿論、松本の大手、モーリス製である。特に木目の見える仕様のギターには一目でわかるほど良いものを使って
いるものが多いが、これは塗りつぶしのため3Pとなっているようだ。
材はアルダーまたはアッシュ。 メイプルネックは柾目に近いものでうっすらトラ杢も見える。
今まで入手したビル・ローレンスのモデルに共通した「質が良い」イメージはここでも健在だった。

しっかり導電塗料が塗布されたキャビティ内部。ハイ落ちよりもノイズ対策を優先したのでしょう。
配線もキッチリしており職人気質が感じられます。




2010.8/1 TarousさんよりP.U.についてご指摘、情報をいただき修正しました。

ブラックラベルというP.U.はL-250などのモデル同様、愛好家には定評のあるものらしいが、これはブラックトレーサー。
明らかにコイルのターン数が少ないようで巻いてある部分を見ると細身であることがわかります。 
そして底部にマグネットが貼られており磁力の補強が施されている。うたい文句は「ヴィンテージサウンドを徹底追求した
ハイコストパフォーマー」
出力されるサウンドはパワーがあるタイプではないようだ。幾分硬めというか締まったもので独特な個性を感じます。
P.U.ザグリが浅いのか、マグネットをつけるとフロントP.U.の配線が挟まってしまうのでセンターP.U.がこれ以上下がらない
というのはご愛敬?(笑)

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