ガラクタギター博物館
THE JUNK GUITAR MUSEUM MATSUMOTO
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Rockoon RF-37LH
1989

KAWAI Rockoon RF-37LH 1989

カワイ ロックーン RF-37LH 1989年頃 定価\44,400-

 

私の若い頃はカワイといえばピアノというイメージがありましたが(実はギター製造でも1960年代からの老舗)

カワイもスルーネック全盛の頃は、アレンビック風なオリジナルモデルをいくつも出していました。

特にムーンサルトはオリジナルモデルでも意表をついていましたが使っている人はあんまり見なかった・・。

よっちゃんの黄色いサンバーストのだけだったなあ。

話を戻して、その後のカワイのギターは殆ど知らなかったのですが、たまにRockoonというブランドで昔のシェイプをリメイクしたようなものはたまに見かけていましたがストラトタイプがあったことも知りませんでした。






これはネックのパーツ取りとして購入。

右用は型番を見てわかるように定価\37,000の最廉価版で、左用は\44,400だった。

この価格だと、もうパーツ取りとしてもあまり期待していなかったのですが、意外や意外。けっこうまともどころかとても作りが良い。タップSWまで装備している。

ボディはカタログによるとソフトメイプルとなっているが、バラした際にザグリをみると明らかにアッシュ。

左用という特殊なタイプだったためもしかしたらツブシ用の材でも使われたのかもしれない。

ネックも指板もかなり質が良く、なんとラウンド指板!左用のボディじゃ使いようがないけどネックはリバースとして使いましょう。

 

ただ、このギターの欠点は・・・超カビ臭い。もうあのツーンとくるアレですよ(笑)

とにかくあらゆる手を使ってクリーニングし、ボディは人に譲りネックを別のストックしてあったボディとドッキング。




アッシュにキルトのツキ板を貼ってありますが・・もうちょっとなんとかならんかな?って感じ。大体ストラトのようなRが大きく面取りしてあるのにツキ板は無理が・・・軽くサンバーストにでもして境目を目立たなくした方が格好いいかも。

まあ、厚いソフトメイプル・トップよりはほぼアッシュ単板といえそうなのでこっちの方が音にはいいかもしれませんね。

 

ブリッジもバルク品でストックしていたメーカー不明品。ピックガードもいつ買ったか忘れたもので、何も新たに買い足すことも無く、春畑風味ギターの出来上がり!

 

こんな楽しみ方もジャンクギターいじりの醍醐味ですね。