因みにこのギターは市内のリサイクルショップにて購入。ジョイントのネジが1本折れている以外はかなりの美品で、早速リペア・・・と思い他のネジを回していたらもう1本「ボキッ」(涙) なんとか根性で全て外し、再度穴あけしてリペア完了。もう40年近くにもなるので金属が劣化していたようだ。
エスカッションにマウントされたP.U.はシングルコイル。意外とふくよかで甘いサウンドを奏でてくれる。
鮮烈なシースルーレッドが美しいボディは、フルアコ構造で良く響く。 ビグスビー・タイプのトレモロも装備。
1968年のカタログに掲載されている『EG135』“セミアコスチック型電気ギター”だ(笑)。2マイク・トレモロアーム付ボリウム・トーンコントロール付。 色 ブラック・レッド・グリーン ケース¥5,000とある。
グレコ最初のエレクトリック・ギターはテレキャスター型なのだが(といっても似ても似つかない)これはギブソンES-335のコピー。
この他に上級モデルEG200があり、そちらはハムバッキングP.U.だったようだ。
カタログの表紙はGreco&Arai Diamondで、当時のフジゲンとマツモクの関係をうかがい知ることができる。
また、KF190『グレコ印ソリアコ型電気ギター』の説明文が泣かせる・・因みに、このEG135はセミアコスチック(セミ・アコースティック)とあるが、中身は全くのフルアコなのが笑える。
白蝶貝で入れられたインレイは初期のグレコを象徴する筆記体。
左右に接ぎのある3ピース・ヘッド。ペグも時代を感じる形状。
デタッチャブル・ネックはマホガニーに木目が似ているが色合いが違う。おそらく’60年に多用されたラワンの一種だろう。