ウッドクラフトアート展 (JINGORO /by JUNK GUITAR MUSEUM MATSUMOTO)
この数年間、こつこつと作ってきたウッドクラフトの作品集です。
元々は、捨てられるだけの銘木端材をなんとか貰って活用できればなあと思っていましたが、ウェブサイトの活動やメーカーの方々との交友関係のおかげでこれら端材が入手できるようになったため、長年温めていたアイデアを具現化したもの。全くの我流ですが経験を積むうちに完成度がどんどん上がってきました。しかし、一昨年ほど前から目を患い、片目が手元どころか常に視界が悪くなり工作が思うように出来ないため2月に手術。メガネは必要ですが復帰しました。
ギター趣味の範疇を超えて活動したいのでJINGOROというブランドネームを作って気の向くままに色んなアートを製作していきたいと思います。ちなみに甚五郎とは(故)奈良史樹氏より「キミは現代の左甚五郎だね」と言われたことに由来します(笑)
目標は「クラフトフェアに出る」ことです。いつになるやらですが・・目指せ、世界のギター端材小物作家(笑)
特徴といいますか、ウリはなんといってもギターの端材で作った楽器の精巧なミニチュア。
同じマテリアルで作る(時には豪華な)ミニチュアはギタリストの物欲をくすぐることでしょう(笑)
しばらくは、のこぎりとヤスリだけで成型していたのでとても時間がかかり、体への負担も大きかったのですが、電動糸鋸盤を購入してからはとても早く楽に切り出すことができるようになりました。まあ、その後の成型は同じで完全手作業なので手間はかかっています。
(作品)
ミニチュア・キーホルダーは、大小。フレイムまたはキルトメイプルを使用。塗装も何回も塗り重ねて水研ぎ、コンパウンド磨きと本格的です。
最新作はペグポストまで装備し、精巧なデカールも現物どおりです。
今では、本人のギターの現物写真があれば精巧な縮小版も製作できます。
キーホルダーにせず、マグネットにすることも可能。
これはワンオフで製作したJEMフラワー柄のマグネット。ヘッドはワニ口クリップになっていてメモが挟めます。
ネックは6弦ワイヤーです(笑)
これはアウトドア大好きだった大昔の趣味のナイフ。これを銘木で作ったらこんな立派なペーパーナイフが出来上がりました。
小さなものはオリジナルデザインで実用性も考えたものです。エグゼクティブな風格が漂いますね。
主に、エボニー、フレイムメイプルなどを使用。
これらはラブレスのナイフのデザイン。
ホロウ・グラインドにするのは紙やすりと指先だけでとても大変でした。
キルトメイプルのブレードにローズウッド、ソノケリン、マホガニーなどの寄木でハンドルを成型。
本来ならブレードを固定するパーツのところにストラトキャスターの白蝶貝のポジションマークをあしらいました。
これは昔大好きだった、映画ランボーの2と3のモデルをコピー。
仰々しいルックスとは裏腹に、手に持つと軽くて笑います。まあオブジェです。
豪華なキルトが目を惹きます。
RAMBO2はフレイムっぽいメイプルに、ホームセンターの丸棒を組み合わせ。本来なら中が空洞になっていて、針や糸、マッチなどを内蔵しますがそこは割愛。
RAMBO3はキルトメイプルにバックアイのハンドル材。バックアイは塗料を塗ると劇的に色が変化します。
とても密度の低い材でやわらかく加工がしやすいですが強度は低いです。
その他、ステーショナリーやキッチングッズ、オブジェなど。
初期に製作したミニウクレレ。
マテリアルはホンジュラスマホガニーの削り出し。片方にはコアのトップをあしらいました。指板はエボニー。
これは奈良氏とエフェクターの設計者である元MAXONのT氏のために製作したマグネット。精巧なワンオフ作品です。
こんなサイズで本当にエフェクターがあったらほしい・・・
アクセサリー類
マイケルシェンカーのGibsonフライングVをモチーフに、超微細なフレイムメイプルとエボニー、マホガニーの寄木細工のペンダントトップなど。
EVHはお手の物です。
これらは私が中学生のときのギターヒーロー、BOWWOWの山本恭司さんが県内でミニライブに来るというので直接プレゼントしたグッズの数々。大変喜んでいただきFacebookにも掲載していただきました。
ファンの方のためにおすそ分けも製作。大変盛り上がっていただきました。
時計とペン立てはなかなかの大作でした。
ご本人のフェイスブックにもたくさん掲載していただきましたよ。
その他、ノーキー・エドワーズ氏、Char氏にもキーホルダーを直接プレゼントしました。
ギタリストの谷川史郎さんのために、愛器のレスポールを忠実に再現。
(ご注意)
元々、アレルギー体質だったこともあったせいか、ある日突然、削った木の粉によりアレルギーが発症。どうやら、マホガニー、ローズ、エボニー系がダメみたいで、素手で触れていた手の全体に激しいただれと湿疹、そして痒み。皮はむけて酷いことになりました。また、舞い上がった粉塵で顔や首は赤くただれてしまいました。
ゴム手袋をしての作業は繊細な手先の感覚が伝わらず難儀ですがしかたがありません。
アレルギー体質の方は、これらの木を削るときはゴム手袋、マスクなどをしてから扱うことをオススメします。