ガラクタギター博物館
Visit
Museum
Library
Matsumoto
Enjoy
Books
Online shop
Links
BBS
(肝心のサウンドは・・・)
このFostex FE83ですが、今までの実験で高域、声楽の生々しさは群を抜いていることは分かっています。
とにかく考えなしの設計では低音が出せずに苦労しており、それをどこまで克服できるかが課題です。
 
アコースティックギターの他、チェロ、ウクレレ、声楽、和太鼓、ジャズ、ロック、メタル、色々聴いてみました。
結果は、さすがに左右が近いのでステレオ感はほぼゼロ(笑)。ハウジング内で音が程良く響いて
低音も満足できるほどの重低音ではありませんがちゃんと出ています。高域はかわらずクリアですがキツさも
軽減された気がします。
天板を触ってみると・・・あんな位置のスピーカーでしたがギター全体がビンビンに震動しています。
弦楽器、特に生音を特徴とする音源には予想どおりけっこう良い感じです。 さすがにエレキギターになると
エッジがきつくなり、相対的に激しいサウンドが多いので8cmスピーカーでは完全に役不足です。
声楽もハッキリ聴こえます。 やはりロックやメタルのように全体的に騒がしいサウンドは苦手なようですが、
シンプルな楽曲の音源は気持ち良く聴くことができそうです。
元々、アコギ再生専用で考えていたので、ここまで頑張れば十分でしょう。 HB-1は100万〜200万もする
ことを考えれば数百円だし(笑)。
 
 
スピーカーの位置決めの途中で、サウンドホールを利用して密閉型にしてみたのですが(片chのみ)、
これが思いのほかいい音です。おそらく今回のバスレフ?よりもいい気がします。
機会があったら、10cmスピーカーで左右それぞれの密閉型ギタースピーカーを作ってみたいです。
実は、どの場所につけたら一番いい音がするのか・・やっぱりブリッジ付近かな??と
思いましたが、見た目的に気になること、音が下から出ることになってしまうので、
今回は上にすることにしました。
すっかりスピーカー工作室みたいになってきましたが(笑)
今回の工作も、FE-83を使ってギター好きの心をくすぐるようなものを作ってみます。
 
(用意するもの)
アコースティック・ギター、またはクラシック・ギターなどのジャンク品
小型フルレンジスピーカー
これだけです。
ケーブルをスピーカー直付けなので端子は使用しません。


配線穴をギリギリであけて
まず、今回用意したのはリサイクルショップで数百円のSHINANO GUITARというギター。
やはり長野県産を使いましょう!(笑)
同じコンディションのものが2本ないと、通常のスピーカーのようなL/Rができないので、
今回は1つのギターに2つのスピーカーを仕込みます。
点音源という意味では理にかなってるかも?
ハイ、完成♪ 置き方は自由。ギタースタンドなんかも利用できます
まず、なぜギターに埋め込もうかと考えたのか?
理由は単純。 かのTAKAMINEと共同開発されたKiso Acoustics HB-1というスピーカーがあります。
ギター作りで培った材と工法で、箱鳴りを積極的に使うというコンセプトを、
自分の手で安く再現してみようと思ったからということと、最初は形状を生かしてカットする
ことも考えたが、容積計算面倒くさいし(笑)、だったらそのまま生ギターの音は生ギターで
再生すればいいや・・・と。
資源再生の意味でも、見向きもされなくなった廃ギターを使うことには意義があります。

一か所ドリルであけて、あとはノコギリでギコギコ・・・スプルースは軽々と切れます

●アコースティック専用スピーカーを作る。
まずは、75mmの穴をあけます。位置をけがいて・・