ガラクタギター博物館
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●ヘビメタ三味線を作る(Kramer風)

Back Load Horn Super Chicken

(結果) まず、低域が全く不足しています(笑)・・ホーンが長すぎたのかなあ?? ホーンに耳を近づければ確かに低域だけが  
出ているのが分かりますが音量が少なすぎます。比例して中域も不足気味ですが、特筆できるのはその高域。まだエージングも  
していないせいでしょうか、音量を上げるとカサカサしたような感じの音がしますが、ヘイリー(女性ヴォーカル)のみずみずしい声、 
モア・ザン・ワーズのギターのサウンドホール周りを叩くチャッという音、三味線のバチの音、チェンバロの音、どれもが生々しく
聴こえます。ここだけはt.m.p.製を遥かに超えています。スーパーチキンのほうが薄皮2枚くらい剥いだクリアな音がします♪
まるでスピーカーからではなくそこに本人がいるような感じです。 おそらく低域が不足しているためにその帯域だけが邪魔されず 
に聴こえるからなのでしょうかね。 材質によるものか、設計によるものか未だ分かりませんが、ヴォーカル系、ギターのみの音楽 
には特筆できるものの、レンジの狭さによりふくよかさは皆無なのでロック系、低域を多く含んだ音楽には向きませんね。ええ。

はい。ここまでで作業日数2日(笑)。まあ、お遊びだから・・・
でもちょっと期待しています。
試しに、穴に向かって叫んでみると・・ホーンからは低域しか 
出てきません! さらに胴体をホーン側から首側にポンポン 
叩いてスライドしてみると周波数が徐々に下がって聴こえるのが 
ハッキリと聴き取れます。ナルホド!こういうことだったのか!

半分冗談、半分本気なオバカネタいっきま〜す。 
以前から気にはなっていたのですが、かの(故)長岡鉄夫氏の設計したスピーカーの傑作、スーパースワンといえば 
オーディオ愛好家なら知らない人はいないでしょう。その8cmユニット盤のスーパーフラミンゴもスーパースワン同様、 
そのルックスが名前の由来になっています。

バックロード・ホーンの詳しい説明は専門のサイトがいくらでもあるのでそちらをご覧いただくとして、簡単に言えば、
ユニットの背面から出る音を管楽器のような通り道をつかって低域を増強できるようにしたものです。勿論、容積計算 
など、きちんとした設計が必要なのは言うまでもありませんが、当館ではノリだけで適当に作ってみます(笑)。
結果を見て、試行錯誤を繰り返しオリジナル・スピーカーを考えてみたいというのが目下の目論見です♪
ただでさえ貧乏耳の私に出来るのか? はたしてどうなるやら・・・。

b 

はい。出来上がり♪ けっこう格好良いとおもいませんか?(笑) エイリアンとETを足したようなルックスですけど。

サウンドはどう変わったのか? 結果は・・・・・う〜ん・・・・あんまり変わっていないような??
試しに天板に手をあててみると・・ビンビンに共振しています。 これかーっ!ここでかなりの低音をロスしている 
ものと推測します。
よ〜し・・・あともうちょっとで納得のいくものができそうだ! がんばろう〜♪

つづく。





今回のターゲット『t.m.p.』の8cmスピーカーです♪ 
知る人ぞ知る横浜のギター工房のハンドメイド品です。 
知り合いから譲っていただいた中古ですが、けっこうなお値段です。 
塩ビパイプみたいですね(笑)。大音量で鳴らすようなタイプではなく
モニターSPに近い性格です。

絶対的な低音は大型SPにはかないませんが、ヴォーカル等の定位 
がすばらしいとのふれ込みだったような・・。

はい。こんな感じになりました♪因みに端子はなく、SPユニット 
直付けです。
なぜ、ユニット部分が最小限の大きさにしてあるのかというと 
ちゃんと理由がありまして、限りなく点音源にするためです。
邪魔なものが一切ないことがフルレンジ1発を最大限生かします。

音源として ヘイリー、エクストリーム、VAN HALEN、バッハ 
鬼太鼓座、ジミヘンなどを用意。 

こんな感じになりますよ。

これが材料費の99%を占めるフォステクスのFE83。8cmなので小さいです。
はっきり言って、この大きさなので低音とか全く期待しておりません。

4/4 前回不満だった部分を改良できないか試してみます。
まず、硬いベースにきちんとユニットを固定するために極厚の紙管を用意。(会社に転がっていたもの) 

用意したものは、ダンボール6枚、木工用ボンド、輪ゴム、FOSTEX FE83 
フルレンジユニット、スピーカーケーブル・・・だけ(笑)
しかもFE83はリサイクルショップで新品。2000円くらいです。売れ残りで 
箱が年期入ってます。 

こんな具合で、全て木工用ボンドで接着!スキマも満遍なく埋めます。 
水分でフニャってなるので乾くまで時々押さえます。 普通、エンクロージャーは 
硬質なものを使うのが当たり前です。こんなデッドな素材でどうなるんでしょう・・・。

紙管は側面に音道を開けます。
あとは木工用ボンドでフタと首を固定して一日放置。

もったいないけど・・首を切開。左右は紙管に回りこませます。

かなり厚手の紙管です。これならバッチリです♪
ノコギリで適当な寸法に切ってみました。

ということで、手前味噌ですが成功とも言いがたいけど完全な失敗作とも言えないかな?という結果です。
実験企画なのでこの結果を踏まえて、色々なエンクロージャーを作ってみたいと思います。 
少なくとも特筆できる音も出せることが分かりました。たかが8cmのユニットからの音とは思えないです。
ちょっと病みつきになりそうな音ですよ♪

反対側のフタをして重いもので固定。
ちゃんと開口部をホーンにしています。

そしてキモであるバックロードホーンの由縁であるホーンを作ります。 
徐々に広がるような設計にはしておりますが、なんの経験もないので 
これでベストな効果が得られるのか???わかりません(笑)。

そして胴体に接着!順調です。

丸めたら接着して輪ゴムで固定します。

胴体部分が乾くまでの間、首の部分を作ります。 本来なら頭になる箱があるのですが 
めんどくさいので、ここにスピーカーをつけるあたりがチキンです(笑)
カッター1個でできちゃいます・・。