ガラクタギター博物館
THE JUNK GUITAR MUSEUM MATSUMOTO
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Ibanez AR3005CS
1990

RS100RS300は基本スタイルがストラトと似てはいるが、ホーン内側部分のカット形状、ヘッドストック形状に特徴があります。またピックガードはなく小さなエスカッションには3つのシングルコイルという仕様。(因みに、私が中学3年で初めてギターを組み上げてみたのがこのRS300VLボディーがRSでネックがPF。ちゃんとスケール合ってたかな?(笑))

1990年、RGROADSTAR、その他はROADSTAR PROの名は残っていましたが、その後いつしかロードスターの名は見られなくなっていきました・・・。

1988年、バリエーションが整理され下位モデルが整理されついにボディー形状が統一となる。

イメージキャラクターにはポール・ギルバート(PGMが出るのはまだ先の1991)。 余談ですが、ジョー・サトリアーニが“POWER”モデルのイメージキャラクターになっているが“radius”(後のRシリーズ、JS)“SABER”(後のSシリーズ)の方には違うギタリストなのが面白い。いずれにしても少し前のRSRGのシルエットと酷似しており、これも派生モデルと考えられますがいかがでしょう。(やや強引)

1984年には、バリエーションとして24フレットモデルも登場。そしてこれまでロックナットは採用されていなかったが(音質重視?)ついにナット上のロックする“TOP LOK”が登場。だがこれもいつしかフロイド式に淘汰され1986年には見られなくなったようです。

しかし、1980年にRoadsterはベースを残し、Blazerシリーズにモデルチェンジします。ピックガード式になり、シンクロナイズド・トレモロ・タイプも加わり、よりストラトライクになりました。ここで2ハム仕様も登場します。

Ibanez RG550 ベストセラーRGシリーズの記念碑的?モデル

1987年、STEVE VAIとのエンドースを受け、ついに現在の基本形となるJEMが登場。RGもまだROADSTAR DELUXEとしてRG上位モデルRG550が登場。それ以外の全もデルも“Goose Beak Head”となるが、ボディー形状は変わらない。エンドース直前まで使っていたPerformanceJEMのアイデアが生かされている感じを受けます。

今やメタル系の必須アイテムともいえるRGですが、その歴史は意外と長く、
時代に合わせてモデルチェンジをして現在に至ります。(詳しくは↓↓へGO)

1986年にはついにRSからRGにネーミングだけが変わり地味に(笑)RGが生まれます。そして兄弟機にあたるPRO LINEシリーズが登場。RGのボディに“Goose Beak Head”“シャーク・フィンのインレイ”などこちらのモデルが先に採用されていますが短命に終わったモデル。またRGをベースにアラン・ホールズワース・シグネチャーモデルが登場。今でこそ安物の代名詞?の弁当箱ザグリが初めて考案採用されました。

Tone Chamber-Routed be-neath the pickguard, this cavity adds depth and resonance to the guitars tone resulting in the clear, full sound of the AH10 and AH20.

(トーンチャンバーザグリがギターの音に深さと反響を与えます・・などと書いてある。)

ということで、RGの祖先はRSであったということ。その他モデルも並べてみていくとそれぞれの生い立ちが見えてきます。

 

(記述は館長の推測によるものであり、間違いもあるかもしれませんのでご容赦下さい。)












そして1983年、またRSROADSTARUとして復活します。

新生RSはオーソドックスなSTANDARDと、豪華なDELUXEがあり、デラックスの方が当時の音楽シーンの影響を色濃く出しており、Eddie Van Halenの1P.U.を模したものも登場。そしてまだロックナットこそないものの、フロイド・ローズの影響を感じるトレモロ“HARD ROCKER”を装備することで、徐々にメタル系への道が見えてきた気がします。

また、後にRGにも採用されることになる、特徴的な“Goose Beak Head”を装備したDTDestroyer)が登場しているのも見逃せません。 さらに豪華なカスタムもありました。

RS1010SL(スティーブ・ルカサー・モデルももこで登場)

話を戻しますが、当時はカラーといい、組み合わされたパーツといい、今の攻撃的なものではなく落ち着いた雰囲気で、うたい文句からもハードさではなく、オリジナリティ・先進性を強調していたことがわかります。

It's about time someone improved on the old designs. That's what we've been hearing lately and that's just what we've done.
The all-new Ibanez Roadster Series electrics are step ahead of all other guitars of similar design and construction in virtually all respects.
A quick rundown of the features of Roadster Series is sure to show you why.
(オイオイ。そろそろ誰かが古いデザインを良くする時じゃねーのか?コノヤロウ。俺達のロードスターの電気回路は似通った全てのどのおマヌケギターよりも先を行ってるぜベイビー♪みたいなことを書いてある。(だいぶ誇張してます(笑))

RGの系譜)

遡る事1977年頃までは、Ibanezはまだ筆記体ロゴでG社、F社その他ギターのコピーが主力の感がありましたが、1973年頃よりコピー路線からは一線を画すモデル(ArtistARの祖先にあたるモデルその他)が発売されはじめ、1977年、直系の祖先と思われるモデル“Roadster”も登場する(まだstarのスペルが“ster”)。その他ArtistConcertPerformerがギブソン系、StudioB.C.リッチ系、Musicianがアレンビック系?なのに対しRoadsterはフェンダー系を担っている感じでした。